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30代サラリーマンが働きながらプログラミング学習|挫折しないための5つの秘訣

30代 プログラミング学習 社会人 挫折しない方法 キャリアチェンジ

はじめに:33歳から始めたプログラミング学習

「30代からプログラミングを始めても遅いでしょうか?」

これは私自身が2023年、33歳でプログラミング学習を始める前に抱いていた不安です。周りを見れば20代のエンジニアばかり。「今さら始めても追いつけるのか」という焦りがありました。

しかし結論から言うと、30代からでも全く遅くありません。むしろ、社会人経験があるからこそ、実務で役立つアプリを作れる強みがあります。

本記事では、人事職として働きながらプログラミングを学び、1年半でWebアプリ10個以上を公開した私の学習法と、挫折しないための5つの秘訣を紹介します。

🎯 この記事で学べること

  • 30代からプログラミングを始めるメリット
  • 働きながら学習時間を確保する時間管理術
  • 挫折せずに継続するための5つの秘訣
  • 18ヶ月の学習ロードマップ
  • おすすめの学習リソースと選び方

30代からプログラミングを始める3つのメリット

「若い方が有利」と思われがちなプログラミング学習ですが、30代には20代にはない強みがあります。

メリット1:実務経験から「作るべきもの」が分かる

私が最初に作ったのは「社会保険ニュース自動取得アプリ」でした。人事の仕事で毎日チェックしていた厚労省のサイトを巡回する手間を自動化したかったからです。

20代の学生には思いつかない「実務の困りごと」を知っているからこそ、本当に価値のあるアプリを作れます。

メリット2:学習計画を立てる力がある

資格試験や業務プロジェクトで培った「計画→実行→振り返り」のスキルは、プログラミング学習でも活きます。

私は社労士試験で使った学習記録アプリをそのまま流用し、毎日の学習時間と進捗を可視化しました。30代の「継続する力」は大きな武器です。

メリット3:目的意識が明確

「なんとなくエンジニアになりたい」ではなく、「業務を自動化したい」「副業で稼ぎたい」「転職したい」など、明確な目的があるのが30代の強みです。

目的がはっきりしているほど、挫折しにくくなります。

💡 30代の学習は「質」重視: 20代のように「とりあえず広く浅く」ではなく、「自分の目的に直結するスキル」に絞って深く学ぶアプローチが効率的です。

働きながら学習時間を確保する時間管理術

フルタイム勤務、家族との時間、そしてプログラミング学習。限られた時間をどう使うかが勝負です。

私の1日のスケジュール

  • 5:00 - 6:30:朝活プログラミング(90分)
  • 6:30 - 7:30:朝食・身支度
  • 7:30 - 8:30:通勤(電車で技術記事を読む)
  • 9:00 - 18:00:本業(人事職)
  • 18:00 - 19:00:帰宅
  • 19:00 - 21:00:夕食・家族時間
  • 21:00 - 22:00:夜のプログラミング(60分)
  • 22:00 - 23:00:リラックスタイム
  • 23:00:就寝

平日:2.5時間/日 × 5日 = 12.5時間
休日:4時間/日 × 2日 = 8時間
週合計:20.5時間

📌 朝活のすすめ: 夜は疲れて集中できないことが多いです。朝5時起きは最初つらいですが、慣れると「誰にも邪魔されない貴重な時間」になります。1ヶ月続ければ習慣化します。

スキマ時間の活用法

  • 通勤時間(往復1時間):Qiitaやzennの技術記事を読む
  • 昼休み(15分):Progateやドットインストールで復習
  • 待ち時間:スマホでコードスニペットを見直す

スキマ時間だけで週5時間以上を確保できます。

挫折しないための5つの秘訣

プログラミング学習の挫折率は約90%と言われています。私が継続できた理由を5つの秘訣としてまとめます。

秘訣1:完璧主義を捨てる

最初のコードは汚くて当然です。「動けばOK」という割り切りが重要。

私の最初のアプリはインデントもバラバラ、変数名も適当でした。でも「動くものを作った」という達成感が次へのモチベーションになります。

⚠️ 完璧主義の罠: 「教材を完璧に理解してから次へ」という考え方は挫折の元です。「60%理解したら次へ進み、必要になったら戻る」スタイルが効率的です。

秘訣2:小さな成功体験を積み重ねる

いきなり「SNSクローンを作る」のではなく、以下のように段階的に進めました。

  1. Week 1-2:HTMLで自己紹介ページ
  2. Week 3-4:JavaScriptで電卓アプリ
  3. Week 5-8:APIを使った天気予報アプリ
  4. Week 9-12:データベースを使ったToDoアプリ

小さな「できた!」を積み重ねることで、自信がついていきます。

秘訣3:アウトプット中心の学習

教材を読むだけでは身につきません。「学んだことを即座にアウトプット」が鉄則です。

  • 技術ブログを書く(理解が深まる)
  • GitHubに毎日コミット(進捗が可視化される)
  • Twitterで学習記録を投稿(仲間ができる)

私はQiitaに「初学者が躓いたポイント」を記事化し、同じ悩みを持つ人から感謝されました。これがモチベーションになりました。

秘訣4:メンター・仲間を見つける

独学は孤独です。誰かに相談できる環境を作りましょう。

  • MENTAやTimeTicket:有料だが確実に質問できる
  • Twitterのプログラミング学習コミュニティ:#100DaysOfCode などのハッシュタグで繋がる
  • 社内勉強会:意外と「プログラミングやってる人」がいる

私はTwitterで「#駆け出しエンジニアと繋がりたい」タグで仲間を見つけ、週1でZoom勉強会を開催していました。

秘訣5:実務に直結するテーマで学ぶ

「チュートリアルは完璧なのに、自分のアプリが作れない」というチュートリアル地獄に陥る人が多いです。

解決策は、実務の課題をプログラミングで解決すること

  • 給与計算の自動化(Python + pandas)
  • 勤怠データの集計(Google Apps Script)
  • 社内アンケートフォーム(JavaScript)

実務で使うアプリは、上司や同僚からフィードバックをもらえるため、モチベーションが続きます。

💡 副業との相性: プログラミングスキルは副業と相性抜群。クラウドワークスで「簡単なスクレイピング案件」を受注し、学びながら月3万円稼げるようになりました。

18ヶ月の学習ロードマップ

私が実際に辿った学習プロセスを時系列で紹介します。

Month 1-3:基礎文法(HTML/CSS/JavaScript)

使用教材:Progate、ドットインストール

成果物:自己紹介サイト、電卓アプリ、じゃんけんゲーム

Month 4-6:Webアプリ開発の基礎

使用教材:Udemy「JavaScript完全入門」

成果物:天気予報アプリ、ToDoアプリ、料理レシピ検索アプリ

Month 7-9:Python+データ分析

使用教材:「Pythonではじめる機械学習」(オライリー)

成果物:給与計算自動化スクリプト、勤怠データ分析ツール

Month 10-12:本格的なWebアプリ開発

使用技術:JavaScript、GitHub Pages、API連携

成果物:CookSuggest(料理提案アプリ)、地震モニター、Smart Flashcard

Month 13-15:R言語でデータサイエンス

使用教材:「RユーザのためのRStudio入門」

成果物:Tidyverse解説サイト(24章構成)、社内データ分析レポート自動化

Month 16-18:副業+転職活動

活動:クラウドワークスで案件受注(月5万円)

成果:社内DX推進担当に異動、エンジニアとしてのキャリアパス確立

おすすめ学習リソース

初心者向け(Month 1-3)

  • Progate:スライド形式で分かりやすい。月額1,078円
  • ドットインストール:3分動画で学べる。基本無料
  • MDN Web Docs:正確な技術情報。無料

中級者向け(Month 4-12)

  • Udemy:実践的なコース多数。セール時に1,500円程度
  • Qiita / Zenn:現役エンジニアの技術記事。無料
  • YouTube:「プログラミングチュートリアル」で検索。無料

上級者向け(Month 13-)

  • 技術書:オライリー、技術評論社の書籍
  • 公式ドキュメント:最新情報は公式が正確
  • GitHub:優れたコードを読んで学ぶ
📌 教材の選び方: 「この教材なら確実に伸びる」というものは存在しません。重要なのは「自分に合った教材を見つけること」。無料トライアルで試してから決めましょう。

30代からのキャリアチェンジ:現実と可能性

「30代からエンジニア転職は厳しい」と言われますが、ポジションを選べば十分可能です。

30代が狙うべきポジション

  • 社内SE:業界知識を活かせる。私はこのルート
  • データアナリスト:統計知識+プログラミングが武器
  • フリーランス:年齢不問。実力勝負
  • テックリード(非エンジニア企業):プログラミング×業務知識が希少

私のキャリアパス

完全な「エンジニア転職」ではなく、「社内DX推進担当」として異動しました。

  • 人事システムの刷新プロジェクトをリード
  • 給与計算自動化ツールを開発(年間500時間削減)
  • 社内向けWebアプリを10個以上開発

30代の強みは「業務知識×プログラミング」。この掛け算を活かせるポジションを探しましょう。

まとめ:30代からでも遅くない理由

🎓 30代プログラミング学習成功の5ポイント

  1. 完璧主義を捨てる:60%理解で次へ進む
  2. 小さな成功体験を積む:段階的に難易度を上げる
  3. アウトプット中心:ブログ・GitHub・SNSで発信
  4. 仲間を見つける:孤独な戦いにしない
  5. 実務テーマで学ぶ:業務課題を解決するアプリを作る

プログラミングは「若い人だけのもの」ではありません。むしろ30代の社会人経験、問題解決能力、継続力が大きな武器になります。

私は33歳から始めて、1年半で10個以上のWebアプリを公開し、キャリアチェンジも実現できました。「今から始めても遅い」なんてことは絶対にありません

この記事を読んでいる「今」が、一番若い日です。さあ、一緒にプログラミングの世界へ踏み出しましょう!