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無料で作れるWebアプリ完全ガイド|初心者が0円でアプリ公開する方法

無料 Webアプリ 初心者向け GitHub Pages ホスティング

はじめに:本当に0円でWebアプリを公開できるのか?

「Webアプリを作りたいけど、サーバー代が高そう…」
「プログラミング初心者だから、まずは無料で試したい」

そう思っていませんか?実は、完全無料でWebアプリを開発・公開することは可能です。私自身、この記事で紹介する方法で10個以上のWebアプリを0円で運用しています。

本記事では、初心者でも迷わず実践できるように、無料ホスティングサービスの選び方から、独自ドメイン設定、SSL化までを徹底解説します。

🎯 この記事で分かること

  • 無料ホスティングサービスの比較(GitHub Pages / Netlify / Vercel)
  • GitHub Pagesで5分でWebアプリを公開する手順
  • 独自ドメインの取得方法(年間1,000円程度)
  • 無料SSL証明書の設定(Let's Encrypt)
  • 無料で使える開発ツール一覧

無料ホスティングサービス比較:どれを選ぶべきか

まずは主要な無料ホスティングサービスを比較します。

サービス 料金 独自ドメイン SSL 特徴
GitHub Pages 完全無料 ○(自動) シンプル。静的サイトに最適
Netlify 無料枠あり ○(自動) CI/CD強力。フォーム機能あり
Vercel 無料枠あり ○(自動) Next.js最適化。高速デプロイ
Firebase Hosting 無料枠あり ○(自動) Google製。DB連携が強い
Cloudflare Pages 完全無料 ○(自動) CDN強力。高速配信
💡 初心者におすすめ: まずはGitHub Pagesから始めましょう。GitHubアカウントさえあれば5分で公開できます。慣れてきたら、Netlifyやvercelに移行すればOKです。

GitHub Pagesで5分でWebアプリを公開する手順

最も簡単なGitHub Pagesでの公開方法を解説します。

事前準備

  • GitHubアカウント(無料)
  • 公開したいHTMLファイル

ステップ1:GitHubでリポジトリを作成

  1. GitHub(https://github.com)にログイン
  2. 右上の「+」→「New repository」をクリック
  3. リポジトリ名を「your-app-name」などに設定(例:cook-suggest)
  4. 「Public」を選択
  5. 「Add a README file」にチェック
  6. 「Create repository」をクリック

ステップ2:ファイルをアップロード

  1. 「Add file」→「Upload files」をクリック
  2. index.htmlなどのファイルをドラッグ&ドロップ
  3. 「Commit changes」をクリック

ステップ3:GitHub Pagesを有効化

  1. リポジトリの「Settings」タブをクリック
  2. 左メニューから「Pages」を選択
  3. 「Source」で「Deploy from a branch」を選択
  4. 「Branch」で「main」→「/ (root)」を選択
  5. 「Save」をクリック

数分待つと、「https://your-username.github.io/your-app-name/」というURLでアプリが公開されます!

📌 ポイント: index.htmlがないと404エラーになります。必ずindex.htmlをリポジトリのルートに配置してください。

独自ドメインの取得方法(年間1,000円〜)

「github.io」のドメインでも問題ありませんが、独自ドメインがあると信頼性が上がります。私は「mechatora.com」を年間1,280円で取得しました。

おすすめドメイン取得サービス

  • お名前.com:国内最大手。初年度割引あり
  • ムームードメイン:管理画面が分かりやすい
  • Cloudflare Registrar:原価販売。手数料なし

ドメインの価格相場

  • .com:年間1,280円〜
  • .net:年間1,480円〜
  • .jp:年間3,800円〜
  • .work / .site:年間100円〜(初年度のみ安い)
⚠️ 初年度激安ドメインに注意: 「初年度1円」などの格安ドメインは、2年目以降3,000円以上に跳ね上がることがあります。必ず「更新料金」を確認しましょう。

GitHub Pagesに独自ドメインを設定する手順

ステップ1:ドメイン側のDNS設定

ドメイン管理画面で以下のレコードを追加:

タイプ: A ホスト: @ 値: 185.199.108.153 タイプ: A ホスト: @ 値: 185.199.109.153 タイプ: A ホスト: @ 値: 185.199.110.153 タイプ: A ホスト: @ 値: 185.199.111.153 タイプ: CNAME ホスト: www 値: your-username.github.io

ステップ2:GitHub Pages側の設定

  1. リポジトリの「Settings」→「Pages」を開く
  2. 「Custom domain」に取得したドメイン(例:mechatora.com)を入力
  3. 「Save」をクリック
  4. 数分〜24時間待つとDNS設定が反映される
  5. 「Enforce HTTPS」にチェック(自動でSSL化される)

これで、https://your-domain.comでアプリにアクセスできるようになります!

完全無料で使える開発ツール一覧

Webアプリ開発に必要なツールも、すべて無料で揃えられます。

コードエディタ

  • Visual Studio Code(VS Code):最強の無料エディタ。拡張機能が豊富
  • Sublime Text:軽量。シンプルな操作性
  • Atom:GitHubが開発。Git連携が強い

バージョン管理

  • Git:必須ツール。無料
  • GitHub:無料プランで無制限のリポジトリ

デザインツール

  • Figma:Webデザインツール。無料プランあり
  • Canva:簡単にOGP画像やロゴを作成。無料
  • Google Fonts:無料で商用利用OKのフォント

画像素材

  • Unsplash:高品質な写真素材。完全無料
  • Pixabay:写真・イラスト・動画。無料
  • いらすとや:日本語イラスト。無料

アイコン

  • Font Awesome:アイコンフォント。無料版あり
  • Heroicons:シンプルなSVGアイコン。完全無料

API連携

  • OpenWeatherMap API:天気予報API。無料枠あり
  • 気象庁API:日本の気象・地震情報。完全無料
  • JSONPlaceholder:テスト用REST API。完全無料
💡 VS Codeおすすめ拡張機能:
  • Prettier:コード整形
  • Live Server:ローカルサーバー自動更新
  • GitLens:Git履歴の可視化

静的サイトジェネレーターの活用

HTMLを1ページずつ書くのは大変です。静的サイトジェネレーターを使えば、効率的に複数ページを管理できます。

おすすめジェネレーター

  • 11ty (Eleventy):シンプル。学習コスト低い
  • Hugo:爆速ビルド。ブログ向け
  • Jekyll:GitHub Pagesネイティブサポート
  • Astro:モダンな設計。パフォーマンス重視

私はシンプルさを優先してプレーンなHTML/CSS/JavaScriptで書いていますが、ブログなど複数ページがあるサイトではジェネレーターが便利です。

無料で使えるデータベース&バックエンド

「フロントエンドだけでなく、データベースも使いたい」という場合も無料サービスがあります。

Firebase(Google)

  • Firestore:NoSQLデータベース。無料枠:1GB / 5万読み込み/日
  • Authentication:ユーザー認証。無料枠:5万ユーザー
  • Storage:ファイルストレージ。無料枠:5GB

Supabase

  • PostgreSQL互換のデータベース
  • 無料枠:500MB / 無制限API呼び出し
  • Firebase代替として人気急上昇

Cloudflare Workers

  • サーバーレス関数実行
  • 無料枠:100,000リクエスト/日
  • エッジで高速実行
📌 無料枠の制限に注意: 個人プロジェクトなら十分ですが、アクセスが急増すると無料枠を超える可能性があります。使用量を定期的にチェックしましょう。

私が実際に無料で公開しているアプリ

参考までに、私がGitHub Pagesで無料公開しているアプリを紹介します。

  • CookSuggest:1000レシピDBの料理提案アプリ
  • 地震モニター:気象庁APIからリアルタイム地震情報取得
  • Smart Flashcard:間隔反復学習アルゴリズム搭載の暗記アプリ
  • 資格試験カレンダー:40種以上の試験日カウントダウン
  • 社会保険ニュース:厚労省サイトから自動取得

これらすべて、サーバー代0円で運用しています。

まとめ:今すぐ無料でWebアプリを公開しよう

🎓 無料Webアプリ公開の完全フロー

  1. GitHubアカウント作成(無料)
  2. リポジトリ作成&ファイルアップロード
  3. GitHub Pages有効化(5分で公開)
  4. (オプション)独自ドメイン取得(年間1,000円〜)
  5. DNS設定&SSL化(無料)

「Webアプリを公開するにはお金がかかる」というのは過去の話です。2025年現在、完全無料でプロレベルのWebアプリを世界中に公開できます

まずは簡単なアプリから始めて、徐々に機能を拡張していきましょう。大切なのは「完璧を目指すより、まず公開すること」です。

あなたのアプリが世界中の誰かの役に立つ日を楽しみにしています!