はじめに:10回目の不合格通知
「お客様のサイトで AdSense 広告を配信する準備ができていないと判断いたしました」
2025年11月2日、またしてもこのメールが届きました。これで10回目です。不承認理由は毎回同じ:「有用性の低いコンテンツ」。
正直、心が折れそうでした。「何がダメなんだ…」とPCの前で頭を抱えたこともあります。しかし、同じように苦しんでいる人のために、私が実施した改善施策と、そこから学んだことをこの記事に記録します。
不合格の歴史:10回の軌跡
AdSense審査不合格の記録
| 回数 | 申請日 | 不承認理由 | 当時の状況 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 2025/3/15 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数5、パロディアプリ多数 |
| 2回目 | 2025/4/3 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数8、note.com過剰リンク |
| 3回目 | 2025/5/10 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数10、内部リンク不足 |
| 4回目 | 2025/6/20 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数12、SEO未対策 |
| 5回目 | 2025/7/8 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数15、OGP画像なし |
| 6回目 | 2025/8/1 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数17、サイトマップ不備 |
| 7回目 | 2025/9/5 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数20、独自ドメイン移行済 |
| 8回目 | 2025/9/28 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数22、プライバシーポリシー追加 |
| 9回目 | 2025/10/15 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数25、内部リンク強化 |
| 10回目 | 2025/11/2 | 有用性の低いコンテンツ | 記事数27、SEO最適化実施 |
ご覧の通り、すべて「有用性の低いコンテンツ」という理由です。記事数を増やしても、ドメインを変えても、結果は同じでした。
「有用性の低いコンテンツ」とは何か
Googleの公式ヘルプには以下のように書かれています。
「AdSense では、ユーザーに価値を提供しないコンテンツや、コンテンツの大部分が自動生成されたもの、内容が薄いページなどは承認されません」
しかし、これは非常に曖昧です。具体的に何がNGなのか分からず、手探りで改善を続けるしかありませんでした。
推測される不合格の理由
10回の不合格から、私が推測する主な原因は以下の3点です。
- ダミー記事の存在:blog.htmlに27記事のプレビューがあるが、実際にリンク先が存在するのは2記事のみ
- コンテンツの深さ不足:短い記事や、情報量の少ない記事が多い
- E-E-A-Tの弱さ:専門性・権威性・信頼性が不十分
実施した改善施策
10回の不合格を経て、以下の施策を実施しました。
施策1:パロディアプリのリンク削除(1〜2回目)
初期は「ガチャシミュレーター」や「占いアプリ」などのパロディアプリへのリンクが多数ありました。これらはエンタメ性は高いものの、「有用性」という観点では弱いと判断し、全て削除しました。
施策2:note.comへの過剰リンク削除(2〜3回目)
以前は「詳細はnoteで」という形で、外部サイト(note.com)へのリンクを多用していました。これが「コンテンツの薄さ」と判断された可能性があるため、サイト内で完結するように改善しました。
施策3:内部リンク構造の強化(3〜5回目)
各ページが孤立していたため、以下を実施:
- index.htmlにアプリハブへのリンクを追加
- 各アプリページからblog.htmlへのリンク設置
- 関連記事リンクをフッターに配置
施策4:SEO最適化(4〜7回目)
- メタディスクリプション最適化(160文字前後)
- OGP画像の設定(PIL/Pillowで自動生成)
- 構造化データ(JSON-LD)の追加
- sitemap.xmlの更新
施策5:独自ドメイン取得(7回目)
github.ioからmechatora.comへ移行。独自ドメインは信頼性向上に繋がると考えました。
施策6:必須ページの追加(8回目)
- プライバシーポリシー
- お問い合わせフォーム(Google Formsで実装)
- Aboutページの充実
施策7:記事の質と量の改善(9〜10回目)
短い記事(500文字程度)を削除し、2000文字以上の充実した記事を追加しました。
11回目申請に向けた最新施策
- ダミー記事17本を削除し、実体のある記事8本を新規作成
- 各記事を2000〜2500文字に拡充
- 技術解説記事にコードスニペットを追加
- 体験談記事に具体的なエピソードを盛り込む
- 広告配置を最適化(記事上・中×2・下の4箇所)
AdSense審査で重視されるポイント(推測)
10回の経験と他のブロガーの情報から、AdSense審査で重視されると思われるポイントをまとめます。
1. コンテンツの独自性と深さ
- 他サイトのコピーではないオリジナル記事
- 最低1500文字以上(推奨2000文字以上)
- 実体験や具体例を含む
2. サイト構造の明確さ
- ナビゲーションが分かりやすい
- 内部リンクが適切に配置されている
- パンくずリストがある
3. 必須ページの存在
- プライバシーポリシー(必須)
- お問い合わせページ(必須)
- Aboutページ(推奨)
- サイトマップ(推奨)
4. ユーザー体験
- モバイルフレンドリー
- ページ読み込み速度が速い
- 誤解を招く表記がない(←ダミー記事はNG!)
5. E-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)
- 執筆者のプロフィールが明確
- 専門分野に特化した記事
- 引用元や参考資料を明記
心が折れそうになった時の対処法
10回も不合格が続くと、正直メンタルがやられます。私が実践した「心を守る方法」を紹介します。
1. AdSense以外の収益化を考える
AdSenseだけがゴールではありません。以下の選択肢もあります。
- Amazonアソシエイト:商品紹介で収益化
- 楽天アフィリエイト:審査が比較的緩い
- note:有料記事で直接販売
- スキル販売:MENTAやTimeTicketで相談サービス
2. 「不合格=価値がない」ではない
AdSense審査に落ちても、サイトの価値がゼロになるわけではありません。私のアプリは月間1000人以上が利用してくれています。審査は「通過点」であり、「ゴール」ではないと考えるようにしました。
3. 同じ悩みを持つ仲間を見つける
Twitterで「#AdSense不合格」で検索すると、同じように苦労している人がたくさんいます。情報交換することで孤独感が和らぎます。
4. 一旦離れる
煮詰まったら、1〜2週間AdSenseのことを忘れましょう。私は趣味のプログラミングに没頭することでリフレッシュしました。
今後の方針:11回目の申請に向けて
この記事を含め、8つの充実した記事を新規作成しました。同時に、誤解を招くダミー記事17本を削除します。
これで「実際の記事数」と「表示されている記事数」が一致し、Googleのクローラーにも正しく評価されるはずです。
11回目申請の改善ポイント
- ✅ ダミー記事を完全削除(27→10記事に整理)
- ✅ 各記事を2000文字以上に拡充
- ✅ 技術記事にコードスニペット追加
- ✅ 体験談記事に具体例を盛り込む
- ✅ SEO最適化(OGP、構造化データ)
- ✅ 広告配置を最適化
結果は数日後に分かります。もし11回目も不合格なら、また改善して挑戦します。
同じ悩みを持つあなたへ
AdSense審査に何度も落ちると、「自分のサイトはダメなんだ」と思ってしまいがちです。でも、諦めずに改善を続ければ、必ず道は開けます。
この記事が、同じように苦しんでいるあなたの一助になれば幸いです。一緒に頑張りましょう!